[会員論稿]「債務の罠」のパラドックス 唱新『世界経済評論インパクト』

2019.2.4会員論壇東論西遊

「債務の罠」のパラドックス
唱 新(福井県立大学 教授)2019.2.4

パラドックスとは正しそうに見える前提と,妥当に見える推論から,受け入れがたい結論が得られることを指す言葉であり,逆説,背理,逆理とも言われるが,アメリカが提起した「中国の〔一帯一路〕政策は〔債務の罠〕」だという仮説はこれに当てはまる。

確かに中国の「一帯一路」政策で投資する相手国には国際債務を抱えて,その返済に苦しむ国がある。しかし,経済学の原理からも,アジア各国経済発展の経験からも,さらに「一帯一路」政策の実際状況からもみて,この「債務の罠」という仮説は成り立たないといわざるを得ない。

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